ブロンズブッシング
二〇一七年神無月三十一日
OLD ABU ambassadeur 6000 KSR Evo.Ⅴ★彡
OLD ABU ambassadeur 6000
・・・バス釣りのユーザーさんには ぢつは無縁なリールなんですかね
6000ってサイズのラインキャパは 最近のバスフィッシングでは 過剰すぎるほど
現行モデルの巻き上げスピードは8とか9っていう時代の中で その半分にも満たなぃし
遠投カゴ釣りの人にとっても ウキの回収に時間がかかって 「手返しの悪ぃ非実用的存在」
北海道で鮭の密漁してるアングラーだって もちょっと速ぃギヤを選びますょ 遅ぃと捕まる
” アンバサダーの源流・本質 ” その地位は 絶対的なものだけど
でも 一部の収集家さんだけの存在になってる気がする 憧れるだけの 「ごみ両軸」
古ぃスポーツカーみたぃな存在なんでしょおか・・・ 実用性皆無の 趣味的な一台
ダイワやシマノの最新モデルって プリウスみたぃな ” 大衆機 ” まぁ 堅実な選択ですが
街中で プリウス乗ってる男に声かけられたって ちっとも嬉しくなぃねんけど
昔の歌に あったぢゃん ” 真っ赤なポルシェ ” お父さんたちが口づさんだ 昭和歌謡
買ったものの 未だぉ手入れをしないままのオールド6000が 数台あって 長年づっと放置
ジャンクみたぃなボコボコ個体なので ぉ掃除したところで あんまり使ぅ気もしなぃんですょ
「いつか部品取りに」 そんな程度にストックしてぃますが このままだと づっと出番がなさそーな・・・
中古のリールって むづかしぃっていうか 傷だらけのボコボコだと なおさらのこと
自分の釣行で負った傷なら 勲章になる(?) 知らなぃ他人がつけた傷って 単に汚ぃだけ
そゅのって 使うモチベーションが低下するっていうか 愛着もわかなぃ
傷の少なぃ綺麗な個体を欲しがるのが 人情ですが でも 高くつくでしょ?
レフト偏愛主義者のわたしは 右モデルに そんなにお金は出したくなぃし・・・ ただの貧乏ですが
結局ね ボコぃ個体は 自分で手を加えて 愛着の持てる一台に変身させなぃと
もしも 自分の知り合いが捨てた女を 自分の恋人として迎えるなら
元カレをぎゃふんと言わせるくらぃ 綺麗になってほしぃでしょ?
そのための 手間や投資も必要なんですょ
綺麗なお洋服を買ってあげたり エステに通わせてあげたり・・・それは 彼氏側の負担
「アイツと付き合って イイ女になったな」 そぅ言われたら あなたの株も 上がるでしょ?
まぁ 放っておいただけぢゃ 単なる おさがり中古 のままですょ・・・ 道具も 女も
ベースモデルは 3ネジの波型カップ クリッカー付きのオールド6000 銀色のクレストマーク
既に4ネジのオールド6000を一台仕上げているから 3ネジって あんま興味なぃんですょ
だからこの際 無用の3ねぢモデルに 手を加える 凡な赤ぃ6000のままでは いさせなぃ(?)
外観のアクセントに 「6000C用 メッキのフレーム」 これも部品取り個体から
オールド6000Cも そこそこ綺麗なのを持ってるんですょ
なので 汚くサビ腐った6000Cを そのままで使ぅ理由もなぃし・・・いっそのこと 部品取りに
メッキが剥げて下地の真鍮が出ちゃってるし サビ痕がボコボコ・・・ でも 知らん顔して使ぅことに
ほんまはピラーをぶった切って CT風のフレームにしようかと思っていましたが
「実釣志向」 レベルワインダーの無いリールって やっぱりイヤなので・・・ 野蛮でダサくなぃ?
ジャンクにこぃちアンバサダー 結局 そゅこと
二台とも そのままの姿では 使ぅ気分になれなぃので くづABUを寄せ集めて 一台作る
スプールも6000Cを使おうと思ったけど 赤色のリールなので ブロンズブッシュにこだわります
カップと同色の赤ぃスプールを そのまま使いますょ かっこいぃぢゃん
最初の作業は ABUのクレストマークの足をぶった切り んで はづします
ぇ? なんでこんなこと するかって? それゎ企業秘密ですょ あとでのお楽しみ
意外に手間がかかるんですょね・・・運がわるぃと はづす作業で30分くらぃ奮闘することに
カップのアルマイト剥げは 自動車用の赤ぃタッチペンかなんかで 塗っておきましょお
「遠目に見たらなんとかなる」 大事なコンセプトです・・・こだわる必要は ありません
塗ってごまかすのがイヤなら 最初から綺麗な中古を買ってくださぃね もはゃ論外ですが
ハイスピードギヤの組み込み加工 面倒くさぃ イヤな工程なんですょ
でもね 巻き上げスピードが もはゃ8とか9って時代ですし その半分以下って しんどすぎる
実用性を欠くスピードの遅さを解消するために 「5.1」 ハイスピードギヤを組み込みます
ギヤの正体は 相変わらづ企業秘密にしてますけどね ギリギリのクリアランスなんですょ
勉強不足で不器用な人には たぶん組み込みできません おすすめしなぃ
・ピニオン長さの調整
・ピニオン穴径の拡大
・スプールとのかみ合わせ部のフィッティング加工
・削ったあとのバリ取り(ギヤ歯の部分)
・ピニオン穴内部の鏡面仕上げ(ピカーるで磨くだけですが) そんな工程で 2時間ほど
ぜんぶヤスリでの手作業ですょ ちょ~めんどくさぃ 職人さんの手作りみたぃな
メインギヤとメカプレートのクリアランス かっつかつ 削って干渉を回避
ピニオンギヤを支えるヨークも プレートの年代とかによっては 削ることも
現物合わせの きびしぃ世界です こんなん ハイスピキットで市販化するなんて 無理やゎ
希望する人がいたら メカプレートAssyで 38,000円くらぃで売ってあげますけどね・・・
企業秘密のオンパレード 不快な手作業が続きます・・・ あぁ 疲れる
アルファタックルの 「ハマー」 を筆頭に 最近では VIPのリールとかにも 装備されちゃって
まぁ 遠投カゴ釣り師さんをメインに 広がりつつあるんかな・・・ってことで やゃ容認姿勢
おくしょんでもね ヨーロッパから輸入した部材が 6,000円くらいで売ってる
そこらへんに転がってるもので自作すれば 材料費なんて300円程度なんですけどね
でもね 加工が大変なんですょ 工作機械がなぃから ぜんぶ手作り
泣きながら ノコギリで切ったり ヤスリで削ったり 手の皮もボロボロ 手袋しますけどね
そゅ手間賃を考えたら 買ってもいぃんかも・・・ んで 装着に失敗して 痛ぃ授業料ってことで!?
まぁ 加工を伴う製品って リールにダメージを与えるし 購入はくれぐれも慎重に・・・
神経をすり減らします・・・ 位置決め 緊張のピークですょ 1mm狂ぇば 地獄行き
だからね 最初から大きな穴をあけるんぢゃなくって 位置を確認しながら 徐々に穴を広げる
ノーマルのスプールを使用する場合 リムのカールが当たらないよーに注意しなきゃ ダメですょ
外人のSCの世界だと 削り出しの改造スプールとか 使ってるみたぃですけどね
それでゎ 覚悟ぉ決めて・・・
もぅ 元には戻れなぃ 頭の狂った ぢゃんきーな世界へ・・・
ほんまに愚かな行為だと思ぅ 自覚してますょ
一生添い遂げるつもりで 自分だけの愛機を作る
そゅ覚悟で 自分自身で手を下すからこそ 意義がある
ぉ金を払って 人にやってもらったりすると 「愚行の極み」 天罰が下ると思ぃますょ
そやってクギを刺しても いづれゎ頭の悪いショップとかが やりそーな気もしますけどね
時代の流れと言ぇば 仕方なぃ タックルの楽しみ方も 時を経て変化するものですから・・・
・・・気を取り直して 続きの作業を 気力・体力とも ここまでやってクタクタなんですが
「カップに直接 ネジ山を切る」 そゅ選択肢も 横着な手段として あるんですが
でも カップがアルミなので ネジ山がやがてヘタります 別途 「台座」 を設けないと壊れますょ
余談ですが おくしょんで売ってるパーツは 「8mm穴」 なんですってね
それって 失敗するリスクが 高そーな・・・ わたしはM6(6mm)の穴径なんですけどね
カップに美しく穴をあける難しさ 8mmの穴をあける人は 体感してくださぃ
失敗の帳尻合わせで どんな事象に陥るかは 身をもって勉強してもらぇたら・・・わたしも経験者
ミスを経験するからこそ やがて作業も上達するんですけどね 最初から優等生なんて いなぃ
台座を据える方法は 「溶接」 が一番理想ですが・・・わたしには溶接なんて できませんし
接着剤を使用する場合には カップのアルマイトをサンドペーパーで落としたほーがいぃですょ
こゅ下処理も 釣り場でトラブルを回避するための大切な工程です 手間を惜しまなぃ
「台座って何?」 それゎ内緒ですけどね 本当にヤル気がある人は 自分で学んでね
言い忘れましたが 「ブレーキユニットとラインアラームが干渉する」
この際なので 割り切ってダミーのスイッチにするんですょ 今回は 両立方法を考える時間がなく
太めのゴム管をかませてテンション与えて クリップで留める この方法なら グラグラしなぃ
ON・OFFのスライドも できますょ 見た目だけは おしゃれなままで
以前 おくしょんで 「ダミー化でスイッチをボンドで留めた」 そんなリールが・・・アホな人
接着剤っていうのは できるだけ使用しない方法を考えるべきですょ 信頼性&美観の上で
・・・ってことで ブレーキユニットの装着まで 完成しましたょ なかなか上手にできました
逆さクレストマーク レフト偏愛主義者としての アイデンティティーを反映させる
リールの上下をひっくり返して 左手でハンドルを回した時こそ 真のアンバサダーになる・・・
わたしだけの 専売特許ってことで!? マネしないでね・・・ 「誰がすんねん」
あとは 全体の最終的なフィッティング ドラグホイールは 5500DAから拝借
投げ釣りでのドラグって ONか OFFか こまかぃ調整なんかしなぃから ノブ式の方が便利
ダイレクトモデルって ハンドル軸のワッシャー類の構成が ちょっと違ぅんですょ
なので シムやらスペーサーをかませたりして調整するんですけどね 意外にめんどくさぃ
メインギヤの交換によるカップへの干渉なんかもチェックして 色々と寸法合わせしてから 仮組み
不気味な干渉 発覚 まぢですかぁ・・・
なんかね ドラグを締めこむと スプールの回転が悪くなる こゅケースは 初めてかも
おまけにね ドラグをめいっぱぃ締めこんでも ズル滑り わけわかんなぃ
使用するギヤとかメカプレートの個体差によって 稀に起こる 不運な事態
この原因究明と対策に おょそ一週間もの時間を費やすことに ちょー悲惨・・・参りましたょ
・・・何度も試行錯誤を繰り返して おかげさまで よぅやく乗り越ぇたんですけどね
色々とぉ勉強することになりましたが その過程で誕生した 新テクニック(?)
詳しく書くと長くなってキリなぃから 各々の緒論は割愛しますが ざっくり写真で 結末だけ
スプール回転の干渉を解消するために メインギヤのひっくり返し装着 苦肉の策
見た目がね ダイレクトの5000Dとか5500Dの景色に似てるでしょ? それだけの話ですが
反転装着に必要な ハンドル軸(メインギヤブッシング)のストレート加工
これをしなぃと メインギヤをひっくり返せないんですょ 単にヤスリで削るだけなんですが
ドラグをきちんと効かせるためにも 実は必要な措置でした・・・ 面倒くさかった
「究極の新ドラグシステム」 名づけて 鬼ドラグワッシャー
ドラグの作用ってね 理論的な数式で表せると思ぅんですが
でも そゅ理屈とかをグラフに書いて説明するのも面倒くさぃので 「ぢぶんで考ぇて」
んでね 無垢の金属製の座金を 一枚だけブチ込むんですょ
ほんまは5円玉を加工して使用したかったけど 硬貨の加工って 法律違反かもですし
最終的には 銅材を選定しました
5000Dとかも 薄ぃ銅製のシムを一枚かませてるだけでしょ? (写真↑右側)
ほむせんたで売ってる市販の座金を流用したので 径がちょっと足りませんが
大きなサイズから寸法合わせで削り出す加工をするのも 面倒くさぃので なんとかなる
中途半端なワッシャー材なんて いらなぃんですょ 「ONかOFFかの世界」 投げ釣りって
でもね まねしなぃで下さいね 必要なら 市販されている強化ワッシャーで充分ですから・・・
あとゎ ベアリングをかまして 無意味なC3化 等々の 派生技術も ボツったけど
径の足りない分 ポリエチレンテープとかを巻いて 外径を水増し・・・やってる人は やってるかも
「5円玉の周囲にテープを巻いて 100円玉の大きさに」 弟から教わった ゲーセンでの悪事
・・・ってことで 試行錯誤をさんざん繰り返して やっと確立したメカニズム 問題なぃ
湾曲したフリクションワッシャーとかね 1枚にしちゃいましたょ レスポンス重視
ドラグホイールの爪をちまちま回さなくっても ダイレクト式のノブを指先で絞り込めば 即座にロック
「鬼ドラグ」 その効果とあいまって 異次元のフィーリング・・・ 心地良さに おしっこ漏れそ
最終的な構成・仕様は 極めてシンプル でも そこには自分なりの理論が存在する
あとはね ネットで売ってた中国製っぽい安物のハンドルを装着して 無事完成
「5.1 ハイスピードギヤ」 組んだのは これで5台目なんですょ だから Evo.Ⅴってことで
もちろん ノーマル形状のスプール & ブロンズブッシング 生粋のオールド・アンバサダー
遠投競技のための仕様とは ちょっと違ぅ お魚釣りのための一台 ブッシュでいぃ
バックラッシュのリスク低減とか 着水後の 「後バックラ軽減」 とか 実釣仕様の大切な要素
その真価が 孤独なサーフで試される
旧式のスプール & ブロンズブッシング 馬鹿にしなぃでくださぃよ
ぶっちゃけ ウルトラキャストなんか 足元にも及ばなぃ ( ̄∀ ̄) 作ったぢぶんが 驚く飛距離
「トータルバランス」 やみくもに回ったって 制御できなぃんですょ ベアリングって
最近ね 思ぅんですょ・・・ハンドルの向きって 一律ぢゃなぃっていうか 必然性の有無
自分の不器用さに起因するハンドルの選択はNGですが きちんと合理性があるなら それが正解
ベイトリールで投げ釣りをする際は 右利き右投げアングラーが 右ハンドルを使ぅのも アリですょ
投げる~巻く っていう一連の動作の中で 各々の手が どんな仕事をするのか・・・その順番と
結局 リールをひっくり返して 左手でハンドルを巻くんですけどね わたしの場合は
レフト偏愛主義者も 投げ釣りの釣行を重ねることで やがて右ハンドルを許容する
シマノの古ぃベイトリール ” BM-3 ” って 投げ釣り用だったんですって 知ってました?
わたしはリョービ製の ニセBM (キャスプロ5000) しか 持っていませんが・・・
「昭和歌謡の世界やんけ」 わたしが生まれる づっと以前のリールたち
・・・それでも時代を超えて 輝き続ける 飾ってるだけぢゃ 意味なぃけど 使ってナンボ
傷だらけのボロくそ個体も 「遠目に見たらなんとかなる」 放つオーラに その真価や本質が宿る
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