5500C
二〇一九年卯月三十日
「秘伝のハイスピードギア」 オールドABU 5000C & 5500C
「秘伝のハイスピードギア」
・・・ごく一部のマニア向け ” 選ばれし民だけに伝承される技 ”
ほんまゎ わたしだけの企業秘密にしてよーかと 思ったんですけどね
流れ行く時間の中で ” オールド・アンバサダーも進化する ” そゅ秘伝ネタの 特別公開
まぢで あんまり書きたくなぃんですけどね でも 他に書くネタがなぃから 仕方なく!?
1950~70年代の オールド・アンバサダー
発売当時ゎ 「高嶺の花」 やったアンバサダーも 今でゎ身近な存在になりました
海外から古ぃアンバサダーがわんさか入ってきて おくしょんとかで 乱売されてる
その気になれば 誰にでも手が出せる コンディションを問わなければ かなり安価に買ぇますし
「そんな古ぃリールが 使ぃものになるんか?」 そやって敬遠してる人も 多いかも
でもね 使ってビックリ ” 現役ばりばりの回転性能 ” わたしもほんまに 驚きましたょ
ぶちゃけ シャフトレスのウルトラキャストよりも 気持ちよく回る気がする わたしだけ?
古ぃアンバサダーこそ ABU社の真骨頂っていうか まさに 現代のベイトリールの礎なんですね
「アブってメーカーはスゲぇな」 使ぇばわかる その偉大さ 一気に魅了される
レフト偏愛主義者のわたしでさぇ 右ハンドルの古ぃアンバサダーが 一気に増殖中ぅ・・・
ABU ambassadeur 5000(C) & 6000(C)
黒ぃのが 軸受けにボールベアリングが採用された上位モデル 「C」 赤色ゎ 「Cなし」
その他 緑色したダイレクトドライブの 「5000D」 左ハンドルの 「5001C」 等々もあるけど
んでね いづれのモデルも 巻き上げスピードが激しく遅ぃ それがちょっと 難点なんですょ
通称 3.6 実際には 57:16 = 3.56 かなり古典的なスピード
まぁ 使う人の意識次第っていぅか ルアーフィッシングなら そんなに苦にならなぃと思う
でもね 投げ釣りみたぃに 100m以上放出したラインを回収するにゎ まさに地獄のスペック
船釣りでも 3.6なんて しんどぃと思ぅんですけどね 巻く手が痛くなる
発売当時もね やがて時代の変化とともに ハイスピード化の要望ゃ需要が 出てくるんですょ・・・
そこで 1972年(やった?) 登場したのが ハイスピード化された ambassadeur 5500C
ギア比ゎ通称 4.7 実際は 70:15 = 4.66 「旧ハイスピ」 なんて わたしゎ呼びますが
んで ハイスピ化の時代ぉ迎えて 3.6の旧モデルにも 4.7に変更するギアが 発売されたんですょ
「コンバージョンキット」 入手すれば オールド5000(C)も 4.7までスピードアップして楽しめる
その気になって探せば 現在でも入手できますょ 実際に使ってる人も 多ぃと思う
・・・って ここまでゎ オールドアンバサダー愛好家の 一般常識なんですけどね
ここから先ゎ やる気のある人の領域なので 一般の人ゎ 読まなくてもいぃです(?)
ぶっちゃけ 読んでほしくなぃっていうか 書きたくなぃねんけど・・・
ハイスピキットの中に ぢつゎ 4.87 っていう規格のものが存在するの ご存知ですか?
この数字を疑問に思った人ゎ そこらの凡人さんとは ちょっと違ぅ とりあぇづ合格
「なんで4.87やねん」 ヘンな数字・・・ わたしも不思議に思った
んで どぉやらそれって 旧ミリオネアの4.9 っていう規格っぽいんですよね
そこで 面倒くさぃけど 実際に ミリオネア3H のギアぉ 数えてみました
先日 500円で買ってきた ぢゃんくなボコボコのミリオネア・・・
結局 ABU用の4.87っていぅ規格の由来って 謎のままなんですが ( ̄∀ ̄)
でもね ここから 他社リールのギア流用 っていぅ発想が 出てくるんですょ
ご存知の通り 初代ミリオネアのG5ゃV(ファイブ)は アンバサダーの 「完コピ版」
主要な規格がABUとおんなぢ そこがミソなんですよね
んで 3Hゃ5000シリーズなどの登場時に 一部ゎABUの規格をそのまま継承した つまり
・ 軸間寸法 (スプールシャフトとメインギア・ハンドル軸との距離)
・ ピニオンギアの形状 (スプールとピニオンギアがかみ合う部分の形)
これらがね 3H時代も アンバサダーと共通のまんまっていぅ可能性が 考えられるんですょ
・・・実際にわたしゎ組んだことがなぃので 未検証のテクニックですが
ミリオネアの4.9が アンバサダーに組める
まぁ 若干のフィッティング加工が 必要になるんですけどね
んで 注意しなきゃいけないのゎ ピニオンギアの穴径が 「ベアリング規格」 なんですょ
つまり C用の黒ぃスプールぉ使用しなぃと ダメなんですけどね (ブッシング用より少し太ぃ)
C用のスプールを使っちゃえば 赤ぃブッシングモデルの5000ゃ6000も 「Cにできる」
4.9のハイスピ化と併せて わざわざブッシング規格の高価なベアリングを買う必要も ありません
つぃでに ミリオネアの 「マルチタイプのドラグ」 っていう オマケ付き 豪華やゎ
まぁ わたしゎ赤色のスプールが好きなので Cぢゃなくって ブッシング仕様が多ぃんですが・・・
「更なるハイスピード化」
・・・ここからがね 本当の秘伝ネタなんですが
4.9なんか甘ぃ ぶっちゃけ わたしゎその先を行く
アンバサダー5000の規格って ダイワが継承した以降も 各社のリールに伝播(?)してぃます
だからね 軸間とピニオン形状が合ぇば オールド5000(C)に 装着できるんですょ
もちろん メインギヤの直径とか ピニオン穴径による制約なんかも あるんですけどね
んで わたしゎ ブッシングモデルにも装着可能な 5.1 (5.09) っていうのを 見つけてます
ギアの加工が必要なんですが 「ノーマル形状の赤ぃスプールが使える」 それが自慢
もちろん C用のスプールにも使ぇます C用に加工しちゃうと ブッシング用には戻れなぃけど
5.1までスピードアップすればね 投げ釣りなんかにも そこそこ快適に使ぇますょ
んで もっとすごぃのは 最近 C用スプール限定で 5.18 そゅギアを 見つけたんですょ
公称 5.2 その正体ゎ・・・ 旧ミリオネアのMシリーズ
んでね ぶっちゃけ ミリオネアのMって 部品の大半(全部?)が 韓国製なんですょ
しかも その後にMシリーズの規格によるOEM製品が発売されて 「超ラッキー」 みたぃな
なので ミリオネアのMぉ部品取りしなくても こゅ腐ったOEMリールなら 300円くらぃで買える
300円で買ぇるオールド最速ギアキット C用スプール限定ですけどね
とりあぇづアンバサダーに仮組みして 目視ですが 軸間がおんなぢなのを確認しました
オールド5000C(のスプール)は 5.2まで速くできる そゅ時代の 到来です
面倒くさぃから わたしゎまだ やりませんが なので やる気のある人ゎ 「ぉ先にどおぞ」
若干 加工ぉ要する部分はありますが ” 最速オールド5000C ” ぜひ挑戦してくださぃな・・・
どぉか くれぐれも 「自己責任で」 たとぇうまくいかなくても わたしのせぃに しなぃでね
わたしゎきちんと組み上げる自信が ありますし できないのゎ あなたの技量の問題です・・・
【 後 日 談 】
「人に勧めとぃて 自分でやらなぃのって 卑怯ちゃう?」 ・・・なんか そゅ気がしてきて
ぶっちゃけ 黒色のC用スプールを使ぅことに 興味なぃんですょ だから 面倒くさぃし
赤色のブッシング用スプールが使ぇるなら 最速の5.2ギアを 組みたぃんですけどね・・・
んでね またまたナイショの発見ぉして(!) わたしも実際に 組むことにしました
メインギア : M系5.2 + ピニオンギア : ナイショの某社製 + ブッシング用赤スプール
ギア比ゎミリオネアM系のまま 57:11 = 5.18 もちろんスプールゎ無加工で使ぃます
・・・ますます最速
OLD ambassadeur 5000 & 6000
5.2 spec
Super Hi-speed KSR★彡
「マルチタイプのドラグ」 そゅオマケ付き
ちなみにね 現行アンバサダーの5.3ギアって
63:12 = 5.25
・・・オールドの5000(C)を 5.1とか5.2に スピードアップできる時代
そぉなると 旧ハイスピの5500Cの4.7っていうスペックに 魅力を感ぢなくなるんですょ
おかげでね 5500Cも何台か持ってるのに 「ちっとも出番なし」
5.1のギアを乗せた5000用のメカプレに 5500Cのカップだけ入れて使ってる みたぃな・・・
「せっかく5500C(4.7)を 持ってんねんから」 先日も一台 仕上げたんですけどね
これって オールド5600C 「赤べろ」 に 5500Cのカップを組み合わせただけの 凡な仕様
サムバー(赤べろ)スタイルのフレームって メカプレも それ用になっちゃう
しかも 5500Cや5600Cって ピニオン形状ゃメカプレのヨークが 5000(C)とゎ別物やし
なので オールド5000の規格に由来するギアって 旧ハイスピモデルには 使ぇないんですょ・・・
やっぱり4.7って 物足りなぃ 死ぬ気で必死に巻けば そこそこなんですが
スペック的に5.1と大差なくても 体感的に遅く感ぢちゃう なんか 腹立たしくなってきて
・・・んでね 一部の賢者さんたちゎ 気付ぃてるんですが
ぢつゎ 5500Cって その後のアンバサダーの 規格の源流 なんですょ
80年代~現在のアンバサダーに至るまで オールド旧ハイスピの規格を 継承してるんですね
つまり シャフトレススプールのウルトラキャストにも 改造できちゃう
つぃでに 5.3とか6.3のギアだって その気になれば 入れられるんですょ 知ってた?
まぁ ウルトラキャストへの改造手法は 人それぞれなんですけどね・・・
「オールドアンバサダーに対する個人の哲学」
わたしゎね ウルトラキャストにするくらぃなら 素直に現行モデル買ぇばいぃぢゃんって 思ってる
やっぱり 旧式のスプールを使ってこその オールドアンバサダーゃと思うんですょ
かと言って 自分の釣りのスタイルに そのまんまの5500Cが しんどぃっていうか
せっかく仕上げた愛機も なんとなく 色あせて見ぇてくる・・・
やるしか なぃ
づぃぶん悩みましたが オールド5500C(4.7)のハイスピード化 決行です
ウルトラキャストに変更するのゎ わたし的にゎNGなので 「ハイギアだけ組む」
ほんまゎ6.3にしたかったけど 手持ちがなぃので とりあぇづ 90年代モデルの5.3
・・・方法を詳しく書くのが面倒くさぃから ダイぢぇすと版にて
なんか疑問な点とかあれば ゲストのぉ部屋まで ご連絡くださぃな
ピニオンギアの比較
オールド4.7も5.3も 基本ゎ一緒やゎ・・・
ピニオンの穴径がちがぅ
そんなん 削って合わせればいぃぢゃん・・・
加工後のピニオンギアの肉厚を確認したぃので
とりあぇづ ブッシング用のスプールで
ハイスピード化することに
シャフトとのガタが出なぃよーに
削り過ぎると アウトですょ
まぁ C用シャフトの寸法まで 拡大できますが
「完璧やゎ」
でもね ちょっと 長くなぃ???
80年代の ドラグ容量UPの名残
「長けりゃヤスリで削れ」
なんてこと ありませんょ・・・
削った後に バリ取りゃ磨きをかけて
ピニオンギアは完成です
ピニオンギアの加工には失敗のリスクが伴ぅので
不安な人ゎ ギアはそのままで 「ウルトラキャスト化」
方法ゎ色々ありますから・・・
5.3のメインギア
「ケツが膨らんでる」
これも 80年代の名残
ウルトラキャスト用の薄ぃ下ワッシャーを使用するなら
このままでいぃねんけど
わたしゎ5500Cの下ワッシャーを
使用したぃので・・・
「出てる尻ゎ削れ」
ヤスリでゴリゴリ 面倒くさぃけど
まぁ お好みでの選択肢
「ドラグワッシャー もろもろ」
ウルトラキャストのマルチタイプが使ぇるけど
なんか 経年劣化でへたっていたので
自分で適当に 入れ替ぇます・・・
「ブサイクやけど」
オールド旧ハイスピ用
5.3 コンバージョンキットの 完成です
ピニオンギアの肉厚も問題なさそゃし
C用のシャフト径まで削っても
たぶん大丈夫
今回ゎとりあぇづ ブロンズブッシングの仕様で
(5500D用のスプール使用)
・・・自慢するつもりなんて ありませんょ むしろ 愚行的だからこそ 「秘伝の技」
アンバサダーのメカニズムの歴史に精通すれば 誰でも見出せる方法論ですし
それでもね オールドアンバサダーに魅せられて 遠投での釣りを志す者の ” 苦渋の選択 ”
わたしにとっての5500Cの活路ゎ これしかなぃっていうか・・・ 秘密にしたぃ あほな改造
・・・なんの問題もなく 組めましたょ 自作の代替ドラグの感触も 投げ釣り用なら 申し分なく
「オールド旧ハイスピのスプールが そのまま使ぇる 5.3」 しかも ABU純正のギアですし
リール本体側は ” 一切無加工 ” ギアのポン付けスタイルで いつでもノーマルに戻せちゃう
そゅのって 大事やと思ぅんですよね 元に戻せなぃ改造ゎ リールをぢゃんくにする
※ ブレーキ用のサブダイヤル装着で カップに穴ぉ あけちゃってるけど
ABU OLD ambassadeur 5600C改 5.3 & mag spec
・・・ブロンズブッシングに変更したので 「C」 ぢゃないんですけどね
ベアリングが無ければ ソルト使ぃでもメンテナンスに横着できますし んで 充分飛ぶし
あとゎフィールドデビューを 待つばかり これで大物が釣れたら うれしぃねんけど
なかなか釣れなぃのが わたしの釣り 投げるのぉ楽しめたら それでいぃ!?
・・・まぁ 素直に既製のハイスピードキットを買ったり ノーマルのまま使ぅ方が 賢明ですょ
自分で考ぇて作れる人だけが メカ的なリスクとか メンテナンス方法も 心得られる
ハイスペックの裏側にゎ 常に何らかのリスクが伴ぃます だから ” 秘伝の技 ”
「時代はどんどんハイスピード化」 でも そゅ釣りゃ道具に 心が疲れる人もいる
単なる数字では表せない フィーリングゃ存在感 こだわりゃ美学の先にある 本当の価値
かったるぃスピードぉ楽しんでこそ オールドABUの魅力かも知れませんね・・・
kyasaren_cafe at 09:25|Permalink